焚き火がメラメラ安定して燃えている温度は、250度から450度程度といわれています。
というのも、焚き火は段階的に火が着き安定していきます。
100度で木からガスが発生

250度でガスが発火

450度で木材が発火

焚き火をしていると、輻射熱で安定するまでは火が消えることがよくあります。「火を育てる」必要がありますので、この250度から450度を行ったり来たりするためです。
ライターだと800度から1000度。色はどちらも肉眼ではオレンジ色に見えますので、一般的に考える「オレンジ色の炎」の温度の範囲は広い。
色と温度の関係ってなんだろうか。
光の色味の単位はケルビン(K)。この数値が高いほど「青く」変わっていく。
焚き火で言えば「赤」「オレンジ」ですが、台所のキッチンのガスコンロは「青」と、光の単位があがると熱さも色も変わっていく。
ちなみに、2000Kで赤、4000Kでオレンジ、5000Kで黄色、6000Kで白色、9000Kになると青色になる。比例して「熱く」なる。ガスコンロの色が青なのもこれが理由。
焚き火は2000Kから4000Kの範囲で燃焼している。白くなったり、青くなることは無いので、木が自然に燃焼する限界があるのだ。
空の色とも関係がある。夕日のオレンジの空、晴天の日の青色の空、はケルビンの値が違い、熱さも違うためです。


焚き火ではありませんが、空の色から温度の違いを学ぶこともできる。
色温度にはリラックスの度合いも関係している。「白」などの高いケンビン値よりも、「オレンジ」などの方が自立神経を刺激せずホッコリするらしい。デジタルデトックスとして、色温度の低い「焚き火」で体をリラックスするのは科学的にも検証されている。
電球などの場合。この色温度値と照明値は別物で、色温度が低くても照度が高いと「不気味になる」(例えば、赤色だけど、ビカビカに光ったディスコやダンスホールなどの赤色)など面白い検証をされた人がいる。オランダ人のクルイトフ(Arie Andries Kruithof)さんが提唱したクルイトフカーブである。

自然の「夜の焚き火のオレンジ色」は最適な色温度で心が安らぎます。
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